知らないうちに違反しているかも?

介護業界は、法令遵守が大事!

法令違反を発生させない介護現場をつくるための方法

介護業界における法令違反を防ぐためには、事業者側が介護職員に対して働きかけをする必要があります。

1つ目は経営陣によるコンプライアンスチェックの強化です。現場でのコンプライアンス違反を防止するためには、事業を運営している経営陣がきちんとしたチェック体制を構築することがとても重要です。

コンプライアンス違反は小さなトラブルが大きく発展し、その結果違反につながるということも少なくありません。そのため、介護記録用に開発されたソフトウェアや自己点検表などを用いて、職員自身の行動を振り返らせる機会をつくってあげることがポイントとなります。現場の業務で忙しい職員が自主的に点検表をつけるということはあまりないので、きちんと経営陣がかじ取りを行うことが求められるのです。

2つ目は、コンプライアンス研修の開催です。定期的にコンプライアンスに関する研修を行うことは、現場のコンプライアンス違反を減らす手段としてとても有効です。研修の内容は、法令遵守の重要性はもちろんのこと、違反した際のリスクにも触れてあげると、守らなければならないという意識を高めることができます。

そして3つ目は、現場の職員のモラルアップを図ることです。コンプライアンスを職員に徹底させるためには、介護職員自身のモラルを向上させる必要があります。介護の現場はとてもハードであるため、大きなストレスや困難にさらされることも少なくありません。そんな状況の中でもコンプライアンスを守りながら仕事ができるか否かは、個人のモラルに委ねられているところが大きいと言えるでしょう。こうした理由から、介護職員の倫理観の育成はとても重要なのです。

介護業界における法令遵守の重要性と違反時のペナルティについて

サービスを提供するにあたり、守らなければいけないことが2つあります。

1つ目は規則や条例などを守る法令遵守です。介護業界に関する法令は、介護保険法や労働基準法などさまざまなものがありますが、どれも質の高い介護サービスを提供するために必要なものです。特に介護業界は介護保険料を使用したサービスでもあるため、他の業界よりも厳しく法令遵守を行うことが求められています。

2つ目は、利用者の人権を尊重するということです。これは法令遵守で定められた法令の中にも明記されていることではありますが、とても重要なことなのであえて項目の1つとされています。

この2点に違反すると法令違反となり、違反を行った該当者や事業所に対してペナルティが与えられます。与えられるペナルティは段階ごとに設定されており、1番軽いものは報告書の提出です。それに対して、最も重いペナルティは懲戒処分や介護保険施設指定の取り消しです。介護保険施設指定を取り消された事業所は、介護報酬を請求できなくなるため、事業を継続させることが不可能になります。

法令違反の恐ろしいところは、きちんと法令遵守に関する知識がないと、知らないうちに違反してしまうこともあるということです。実際に、介護業界で起こる法令違反の多くは、介護職員の法令遵守に関する知識不足と、違反を取りしまる体制の整備が為されていないことが大きな要因となっています。深刻なペナルティが発生する事態を防ぐためにも、業界全体で法令遵守に関する意識を高めることが大切なのです。ぜひ、こちらのサイトも合わせてご確認ください。